ファンクショナル・リーチを用いた姿勢最適化トレーニング 言語教示と結果の知識との組合せによる運動学習への効果

〔目的〕本研究では姿勢最適化トレーニングのモデルとしてfunctional reach(FR)を取り上げ,言語教示におけるinternal focus of attention(IFA)とexternal focus of attention(EFA)の運動学習への効果を結果の知識(knowledge of results:KR)を与えた場合について明らかにすることを目的とした.〔対象〕健康な大学生22名とした.〔方法〕練習前後のテストにてFRにおける外果から第3指末端での水平距離(FR距離)および重心位置を測定した.練習前テスト終了後,被験者を無作為にIFA群とEFA群との2群に振り分け,5...

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Published in理学療法科学 Vol. 27; no. 1; pp. 21 - 29
Main Authors 鈴木, 博人, 一戸, 広大, 津田, 大輝, 鴫原, さゆり, 石岡, 勇樹, 川藤, 沙文, 梁川, 和也, 佐藤, 菜摘, 藤澤, 宏幸
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2012
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.27.21

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Summary:〔目的〕本研究では姿勢最適化トレーニングのモデルとしてfunctional reach(FR)を取り上げ,言語教示におけるinternal focus of attention(IFA)とexternal focus of attention(EFA)の運動学習への効果を結果の知識(knowledge of results:KR)を与えた場合について明らかにすることを目的とした.〔対象〕健康な大学生22名とした.〔方法〕練習前後のテストにてFRにおける外果から第3指末端での水平距離(FR距離)および重心位置を測定した.練習前テスト終了後,被験者を無作為にIFA群とEFA群との2群に振り分け,5日間連続で練習を実施した.各群へ同一のKRを与えた.〔結果〕EFA群が運動学習に至ったのに対し,IFA群は運動学習に至らなかった.〔結語〕EFAとKRの情報は類似性が高く,運動学習へプラスの効果を示した.教示情報と外在的フィードバック情報の類似性によって学習効果に影響を及ぼす可能性が示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.27.21