日本看護研究学会雑誌掲載論文の分析

本学会誌の1巻1号(1978年;昭和53年)から29巻5号(2006年;平成18年)に掲載された原著論文364編の内容分析を行った。掲載された原著論文の研究領域を分析すると,「看護技術」が全体の19.5%,「看護教育」が15.7%であり,5年毎に分析を行ってもすべての年代でこの2領域が上位を占めていた。この理由としては,本学会の会員には看護ケアに必要な看護技術を研究対象とする教育者や研究者が多いことや,本学会の設立母体が教育学部ということも関係していると思われる。  一方,研究デザイン別の論文数では,量的研究が192編,実験・準実験研究が118編と多いのに対して,質的研究は39編と少なかった。...

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Published in日本看護研究学会雑誌 Vol. 34; no. 2; pp. 2_171 - 2_175
Main Authors 尾岸, 恵三子, 江守, 陽子, 松田, たみ子, 三木, 明子, 石井, トク, 中野, 正孝, 田中, 裕二
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本看護研究学会 01.06.2011
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ISSN2188-3599
2189-6100
DOI10.15065/jjsnr.20110127016

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Summary:本学会誌の1巻1号(1978年;昭和53年)から29巻5号(2006年;平成18年)に掲載された原著論文364編の内容分析を行った。掲載された原著論文の研究領域を分析すると,「看護技術」が全体の19.5%,「看護教育」が15.7%であり,5年毎に分析を行ってもすべての年代でこの2領域が上位を占めていた。この理由としては,本学会の会員には看護ケアに必要な看護技術を研究対象とする教育者や研究者が多いことや,本学会の設立母体が教育学部ということも関係していると思われる。  一方,研究デザイン別の論文数では,量的研究が192編,実験・準実験研究が118編と多いのに対して,質的研究は39編と少なかった。量的・実験的研究が主流であるとはいえ,研究領域が多岐に及んでいるところからも本学会誌は看護学全般の学術雑誌といえる。
ISSN:2188-3599
2189-6100
DOI:10.15065/jjsnr.20110127016