負荷強度の相違が立位バランスの適応能に与える影響

〔目的〕立位バランスの適応後に負荷強度の異なる外乱が生じた場合の姿勢応答を反応時間,筋活動のピーク値およびピーク時間,重心動揺から検討した.〔対象〕健常成人10名を対象とした.〔方法〕重心動揺計を設置した可動式プラットホームの上で立位保持を行い,同一負荷強度の外乱を10試行し,10試行目を外乱Aとした.11試行目に軽負荷強度の外乱を与え,これを外乱Bとし,外乱AとBの比較検討を行った.〔結果〕重心動揺では外乱Bにおいて有意な増加を示し,ピーク時間は前脛骨筋にて有意な延長を認め,ピーク値では大腿直筋にて有意な低下を認めたが反応時間には有意差を認めなかった.〔結語〕立位バランスの適応後に異なる負荷...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in理学療法科学 Vol. 27; no. 6; pp. 693 - 696
Main Authors 大槻, 哲也, 森岡, 周
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 20.12.2012
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.27.693

Cover

More Information
Summary:〔目的〕立位バランスの適応後に負荷強度の異なる外乱が生じた場合の姿勢応答を反応時間,筋活動のピーク値およびピーク時間,重心動揺から検討した.〔対象〕健常成人10名を対象とした.〔方法〕重心動揺計を設置した可動式プラットホームの上で立位保持を行い,同一負荷強度の外乱を10試行し,10試行目を外乱Aとした.11試行目に軽負荷強度の外乱を与え,これを外乱Bとし,外乱AとBの比較検討を行った.〔結果〕重心動揺では外乱Bにおいて有意な増加を示し,ピーク時間は前脛骨筋にて有意な延長を認め,ピーク値では大腿直筋にて有意な低下を認めたが反応時間には有意差を認めなかった.〔結語〕立位バランスの適応後に異なる負荷強度の外乱が生じた場合に,効果的な筋力発揮がされていないことが示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.27.693