肩関節柔軟性と高校入学前の中学使用球の関連
目的:本研究の目的は,使用球の違いに関する研究の初歩として,軟式球と硬式球の使用球の違いによる肩関節の柔軟性の傾向を明らかにすることである. 方法:高校1 年生50 名を対象に中学軟式・硬式野球経験の有無,肩関節の柔軟性評価として投球側肩関節屈曲・外旋Test,投球側肩関節伸展・内旋Test,Combined Abduction Test,Horizontal Flexion Test(HFT)を調査した.中学軟式群と中学硬式群の2 群間でχ2 検定を行い,有意水準は0.05 とした. 結果:中学軟式群18 名と中学硬式群32 名を比較し,HFT で有意差を認め,その他の項目で有意差は認めなか...
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Published in | Japanese Journal of Allied Health and Rehabilitation Vol. 22; no. 1; pp. 19 - 23 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 多専会 専門リハビリテーション研究会
2023
Senmon Rehabilitation Kenkyukai |
Subjects | |
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ISSN | 1347-2550 2434-7124 |
DOI | 10.34454/senmonreha.22.1_19 |
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Summary: | 目的:本研究の目的は,使用球の違いに関する研究の初歩として,軟式球と硬式球の使用球の違いによる肩関節の柔軟性の傾向を明らかにすることである. 方法:高校1 年生50 名を対象に中学軟式・硬式野球経験の有無,肩関節の柔軟性評価として投球側肩関節屈曲・外旋Test,投球側肩関節伸展・内旋Test,Combined Abduction Test,Horizontal Flexion Test(HFT)を調査した.中学軟式群と中学硬式群の2 群間でχ2 検定を行い,有意水準は0.05 とした. 結果:中学軟式群18 名と中学硬式群32 名を比較し,HFT で有意差を認め,その他の項目で有意差は認めなかった. 結論:中学硬式群は,軟式群に比較し肩関節後方組織の柔軟性が低下していた.野球選手の肩関節の柔軟性低下を予防 するために,使用球の違いを把握する必要性が考えられた. |
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ISSN: | 1347-2550 2434-7124 |
DOI: | 10.34454/senmonreha.22.1_19 |