2次元での簡易的な身体角度計測の信頼性 臨床普及の観点から

理学療法の臨床現場で簡便に行える客観的な動作分析としてビデオカメラを用いた2次元動作解析が挙げられる。今回,動画解析ソフトを用いて歩行中の身体角度計測の信頼性を検者内・検者間の両面から検討した。その結果,検者内・検者間信頼性共に一定の信頼性が得られ,習熟した検者が測定することで特に高い信頼性が得られることも示唆された。カメラの機種や三脚位置・角度,ズーム調整,マーカーの貼付箇所などの撮影条件を整え,測定する対象の再現性が十分に得られれば,本手法は2次元での簡便な動作解析として臨床に広く普及しやすいと考える。...

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Published in理学療法科学 Vol. 22; no. 3; pp. 369 - 372
Main Authors 榎, 勇人, 芥川, 知彰, 谷, 俊一, 西上, 智彦, 石田, 健司
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2007
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.22.369

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Summary:理学療法の臨床現場で簡便に行える客観的な動作分析としてビデオカメラを用いた2次元動作解析が挙げられる。今回,動画解析ソフトを用いて歩行中の身体角度計測の信頼性を検者内・検者間の両面から検討した。その結果,検者内・検者間信頼性共に一定の信頼性が得られ,習熟した検者が測定することで特に高い信頼性が得られることも示唆された。カメラの機種や三脚位置・角度,ズーム調整,マーカーの貼付箇所などの撮影条件を整え,測定する対象の再現性が十分に得られれば,本手法は2次元での簡便な動作解析として臨床に広く普及しやすいと考える。
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.22.369