ロコモティブシンドロームに関する知識の実態と実践教育に関する研究

地方都市の高齢者におけるロコモティブシンドローム(運動器症候群:ロコモ)に関する知識や予防行動の実態を明らかにする目的で,鳥取県倉吉市内の公民館活動(体操を行ったり,料理を行ったりする)に通っている高齢者45名を対象にして,質問紙調査を行った。ロコモという用語を知っている人の割合は65.9%であり全国平均(44.4%)よりも高かった。また,ロコモの意味を知っている群と,知っていない群との間では,運動習慣に差が見られる傾向があった。ロコモに関する実践教育を行ったところ,ロコモの意味を理解している人の割合は高まり,ほとんどの対象者が自宅で運動をするように考えた。ロコモの実践教育は,ロコモ予防につな...

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Published in日本健康医学会雑誌 Vol. 27; no. 4; pp. 354 - 358
Main Authors 小石, 真子, 伊藤, 順子, 高田, 美子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本健康医学会 31.01.2019
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ISSN1343-0025
2423-9828
DOI10.20685/kenkouigaku.27.4_354

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Summary:地方都市の高齢者におけるロコモティブシンドローム(運動器症候群:ロコモ)に関する知識や予防行動の実態を明らかにする目的で,鳥取県倉吉市内の公民館活動(体操を行ったり,料理を行ったりする)に通っている高齢者45名を対象にして,質問紙調査を行った。ロコモという用語を知っている人の割合は65.9%であり全国平均(44.4%)よりも高かった。また,ロコモの意味を知っている群と,知っていない群との間では,運動習慣に差が見られる傾向があった。ロコモに関する実践教育を行ったところ,ロコモの意味を理解している人の割合は高まり,ほとんどの対象者が自宅で運動をするように考えた。ロコモの実践教育は,ロコモ予防につながる運動習慣の確立に有効である。
ISSN:1343-0025
2423-9828
DOI:10.20685/kenkouigaku.27.4_354