介護スタッフが認知症高齢者に用いるコミュニケーション技法の特徴とその関連要因

本研究の目的は,介護スタッフが認知症高齢者に対して用いるコミュニケーションスキルの特徴とそれらに関連する要因の検討を行うことである。対象は,介護老人福祉施設および同系列の通所サービスの介護スタッフ47人で,調査内容は,介護スタッフの性,年齢等の属性,コミュニケーションスキルに対する使用認識,疲労感等である。結果は,介護スタッフが使用するコミュニケーションスキルは,受容的会話の配慮では,「親しみを込めた話し方をする」,発話の配慮では「大きな声で話す」「ゆっくり話す」が,根気強さでは「相手の話に関心を持って相槌をうつ」がよく用いられていた。  介護スタッフのコミュニケーションスキルに関連する要因と...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本看護研究学会雑誌 Vol. 30; no. 4; pp. 4_85 - 4_91
Main Authors 山田, 紀代美, 西田, 公昭
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本看護研究学会 01.09.2007
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN2188-3599
2189-6100
DOI10.15065/jjsnr.20070619009

Cover

More Information
Summary:本研究の目的は,介護スタッフが認知症高齢者に対して用いるコミュニケーションスキルの特徴とそれらに関連する要因の検討を行うことである。対象は,介護老人福祉施設および同系列の通所サービスの介護スタッフ47人で,調査内容は,介護スタッフの性,年齢等の属性,コミュニケーションスキルに対する使用認識,疲労感等である。結果は,介護スタッフが使用するコミュニケーションスキルは,受容的会話の配慮では,「親しみを込めた話し方をする」,発話の配慮では「大きな声で話す」「ゆっくり話す」が,根気強さでは「相手の話に関心を持って相槌をうつ」がよく用いられていた。  介護スタッフのコミュニケーションスキルに関連する要因として,介護職歴が長いスタッフは,受容的会話,発話の配慮,根気強さの全ての要素を用いており,また仕事への満足度が高いスタッフほど,発話の配慮を行っていた。
ISSN:2188-3599
2189-6100
DOI:10.15065/jjsnr.20070619009