大学生における下肢アライメントの性差について

〔目的〕下肢アライメントの性差について調査し,男女における傷害発生の特徴との関連性について考察した.〔対象〕健常な男子大学生25名(50脚)と女子大学生25名(50脚)とした.〔方法〕下肢アライメントとしてQ-angle,leg heel angle,アーチ高率を測定した.また,距骨下関節の回内および回外可動域,膝関節の伸展可動域を測定した.〔結果〕Q-angle,距骨下関節の回内および回外可動域,膝関節伸展可動域は,男性に比べて女性で有意に大きかった.その他の項目には,男女に有意差は認められなかった.〔結語〕下肢アライメントおよび関節可動域の性差が男女における傷害発生の特徴に影響を及ぼしてい...

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Published in理学療法科学 Vol. 27; no. 6; pp. 665 - 670
Main Author 三谷, 保弘
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 20.12.2012
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.27.665

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Summary:〔目的〕下肢アライメントの性差について調査し,男女における傷害発生の特徴との関連性について考察した.〔対象〕健常な男子大学生25名(50脚)と女子大学生25名(50脚)とした.〔方法〕下肢アライメントとしてQ-angle,leg heel angle,アーチ高率を測定した.また,距骨下関節の回内および回外可動域,膝関節の伸展可動域を測定した.〔結果〕Q-angle,距骨下関節の回内および回外可動域,膝関節伸展可動域は,男性に比べて女性で有意に大きかった.その他の項目には,男女に有意差は認められなかった.〔結語〕下肢アライメントおよび関節可動域の性差が男女における傷害発生の特徴に影響を及ぼしている可能性が考えられたが,これらの関係性を十分に明らかにするためにはさらなる検討が必要である.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.27.665