宮城県内の離島における在宅高齢者の運動能力と活動能力の実態

〔目的〕離島での在宅高齢者の活動能力と運動能力が男女あるいは年代により異なるかどうかを分析した.〔対象と方法〕高齢者73名を対象に老研式活動能力指標とmotor fitness scaleを用いた悉皆調査を行った.〔結果〕活動能力では男女とも年代間の違いはなかった.運動能力は年齢が高くなると女性では低くなったが,男性は低くならなかった.〔考察〕男性の運動能力が低くならないのは漁業への従事が困難になると島を離れ,運動能力の高い者が島に残るためと推察される.〔結語〕在宅高齢者の活動能力の調査を行う場合,運動能力も併せて調べることで地域や性別の違いがより明瞭となる....

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Published in理学療法科学 Vol. 27; no. 6; pp. 645 - 649
Main Authors 吉田, 忠義, 小野部, 純, 黒後, 裕彦, 三木, 千栄, 村上, 賢一, 小林, 武, 梁川, 和也, 三浦, ひとみ, 高橋, 一揮
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 20.12.2012
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.27.645

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Summary:〔目的〕離島での在宅高齢者の活動能力と運動能力が男女あるいは年代により異なるかどうかを分析した.〔対象と方法〕高齢者73名を対象に老研式活動能力指標とmotor fitness scaleを用いた悉皆調査を行った.〔結果〕活動能力では男女とも年代間の違いはなかった.運動能力は年齢が高くなると女性では低くなったが,男性は低くならなかった.〔考察〕男性の運動能力が低くならないのは漁業への従事が困難になると島を離れ,運動能力の高い者が島に残るためと推察される.〔結語〕在宅高齢者の活動能力の調査を行う場合,運動能力も併せて調べることで地域や性別の違いがより明瞭となる.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.27.645