看護学生の臨地実習における 「リハビリテーション看護の役割」 に対する認識
この研究の目的は,実習方法を変更したことによるリハビリテーション看護についての看護学生の認識を,使われた推論によって検討することである。 対象は,3年制看護短期大学の97年度の3年生108人と99年度の3年生96人であった。 方法は,学生のレポートから,16項目ある 「リハビリテーション看護の役割」 についての認識を年度間で比較した。 99年度の学生の認識を知識のみ,演繹的推論,帰納的推論に分類し,項目別,カテゴリー別に比較した。 その結果,99年度は 「患者への援助」 と 「家族への援助」 の社会的側面への認識が広がった。 推論の比較の結果,「患者への援助」 の帰納的推論の割合は,「家族への...
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Published in | 日本看護研究学会雑誌 Vol. 26; no. 1; pp. 1_91 - 1_100 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本看護研究学会
01.04.2003
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 2188-3599 2189-6100 |
DOI | 10.15065/jjsnr.20020912005 |
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Summary: | この研究の目的は,実習方法を変更したことによるリハビリテーション看護についての看護学生の認識を,使われた推論によって検討することである。 対象は,3年制看護短期大学の97年度の3年生108人と99年度の3年生96人であった。 方法は,学生のレポートから,16項目ある 「リハビリテーション看護の役割」 についての認識を年度間で比較した。 99年度の学生の認識を知識のみ,演繹的推論,帰納的推論に分類し,項目別,カテゴリー別に比較した。 その結果,99年度は 「患者への援助」 と 「家族への援助」 の社会的側面への認識が広がった。 推論の比較の結果,「患者への援助」 の帰納的推論の割合は,「家族への援助」 「他職種との連絡調整」 よりも多かった。 認識に使われた推論は,帰納的推論が81.1%,演繹的推論が10.7%であった。 帰納的推論は 「意欲向上への援助」 の項目で多く使われ,演繹的推論は 「障害受容」 や 「情報提供」 の項目に多く使われていた。 |
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ISSN: | 2188-3599 2189-6100 |
DOI: | 10.15065/jjsnr.20020912005 |