みえるからわかる.運動器リハビリテーションにエコーの時代がやってきた

エコーは,カラダの中を映像として視覚化できることで様々な診療科で活用されており,近年運動器領域における普及が急速に進んでいる.エコーは,時間や場所の制約を受けることなく非侵襲的な手技により運動器傷害に対して繰り返し評価できる.またレントゲン,CT,MRIなどの画像機器では得られない動的評価ができる.そのため,整形外科疾患に対して傷害の状況や修復過程を視覚化することで運動器リハビリテーションのタイミングや強度を適切に行える.また,運動療法におけるセルフエクササイズは,患者とセラピストが画像を共有しながら筋収縮のタイミングやポイントを学習することで効果的にできる.エコーを使いこなす運動器リハビリテ...

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Published inJapanese Journal of Allied Health and Rehabilitation Vol. 22; no. 1; pp. 6 - 12
Main Author 松崎, 正史
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 多専会 専門リハビリテーション研究会 2023
Senmon Rehabilitation Kenkyukai
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ISSN1347-2550
2434-7124
DOI10.34454/senmonreha.22.1_6

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Summary:エコーは,カラダの中を映像として視覚化できることで様々な診療科で活用されており,近年運動器領域における普及が急速に進んでいる.エコーは,時間や場所の制約を受けることなく非侵襲的な手技により運動器傷害に対して繰り返し評価できる.またレントゲン,CT,MRIなどの画像機器では得られない動的評価ができる.そのため,整形外科疾患に対して傷害の状況や修復過程を視覚化することで運動器リハビリテーションのタイミングや強度を適切に行える.また,運動療法におけるセルフエクササイズは,患者とセラピストが画像を共有しながら筋収縮のタイミングやポイントを学習することで効果的にできる.エコーを使いこなす運動器リハビリテーションは,「みえる」から「わかる」視覚化により整形外科疾患を支える治療手技として新たな時代へと進み始めている.
ISSN:1347-2550
2434-7124
DOI:10.34454/senmonreha.22.1_6