広範囲侵害抑制調節を利用したアプローチが立位体前屈に与える影響 熟練者,非熟練者においての検討

〔目的〕本研究の目的は,広範囲侵害抑制調節(以下DNIC)を用いて伸張痛を抑制することにより,大腿部後面の軟部組織の伸張性に与える効果について立位体前屈の指床間距離を指標として,検者間の測定値に与える影響を検証し,熟練者と非熟練者による差についても検討することである。〔対象〕対象は,健常者42名(男性17名,女性25名),平均年齢20.7歳であった。〔方法〕方法は1日に1分程度の間隔をあけ3人の検者が3回の連続した立位体前屈の指床間距離を測定し,検者の違いが測定値に及ぼす影響を検討した。さらに,習熟度が測定値に及ぼす影響を検討するために2名の検者により1日2回測定を行った。〔結果〕1日に3人の...

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Published in理学療法科学 Vol. 24; no. 1; pp. 7 - 10
Main Authors 丸山, 仁司, 菅沼, 一男
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2009
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.24.7

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Summary:〔目的〕本研究の目的は,広範囲侵害抑制調節(以下DNIC)を用いて伸張痛を抑制することにより,大腿部後面の軟部組織の伸張性に与える効果について立位体前屈の指床間距離を指標として,検者間の測定値に与える影響を検証し,熟練者と非熟練者による差についても検討することである。〔対象〕対象は,健常者42名(男性17名,女性25名),平均年齢20.7歳であった。〔方法〕方法は1日に1分程度の間隔をあけ3人の検者が3回の連続した立位体前屈の指床間距離を測定し,検者の違いが測定値に及ぼす影響を検討した。さらに,習熟度が測定値に及ぼす影響を検討するために2名の検者により1日2回測定を行った。〔結果〕1日に3人の検者によって行われた測定には有意差は認められなかったが,習熟度の異なる2名の検者による測定値への影響について有意差が認められた。〔結語〕DNICを利用した徒手的治療手技の効果は,習熟度の高い者が行う程,良好な結果が得られた。
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.24.7