大学における家庭医療学講座設置の意義

家庭医療は, 多くの先進諸国においてその医療システムを支える要となっており, 今日, 経済情勢の悪化によりますます重要な役割を果たすものと考えられるようになってきた. これまで日本では, 確固とした家庭医療のインフラが整っていなかったが, 近年急速に全国各地で家庭医療を推進する動きが見られる. しかし, 日本の医療ニーズに即した家庭医の育成を十分行っている研修プログラムは多くはない. 本稿では, 家庭医療学のもつ背景について概説し, 大学における家庭医療学講座の成功例を示すとともに, 日本で家庭医療を発展させることで得られる利点について考察する....

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Published in日本プライマリ・ケア連合学会誌 Vol. 38; no. 4; pp. 358 - 368
Main Authors 本原, 理子, 井上, 真智子, フィリップ, ザゾフ, マイク, D. フェターズ
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会 2015
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ISSN2185-2928
2187-2791
DOI10.14442/generalist.38.358

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Summary:家庭医療は, 多くの先進諸国においてその医療システムを支える要となっており, 今日, 経済情勢の悪化によりますます重要な役割を果たすものと考えられるようになってきた. これまで日本では, 確固とした家庭医療のインフラが整っていなかったが, 近年急速に全国各地で家庭医療を推進する動きが見られる. しかし, 日本の医療ニーズに即した家庭医の育成を十分行っている研修プログラムは多くはない. 本稿では, 家庭医療学のもつ背景について概説し, 大学における家庭医療学講座の成功例を示すとともに, 日本で家庭医療を発展させることで得られる利点について考察する.
ISSN:2185-2928
2187-2791
DOI:10.14442/generalist.38.358