熟練看護師の看護技術を疑似体験するバーチャルリアリティ教材の開発 自由記述分析による使用感の評価

著者らは、熟練看護師の気管吸引技術を装着カメラで撮影した一人称映像を学習者が視聴するVR教材を開発した。看護学生36名はVR教材を体験後、その使用感を自由記述により回答した。質的内容分析の結果、【VR教材に対する肯定的評価】、【VR教材に対する否定的評価】、【VR教材の改善】のカテゴリーが抽出された。肯定的評価は[手技・手順の理解のしやすさ]、[VR教材の効果に対する期待]、[疑似体験・集中力]、否定的評価は[VRシステムに対する不満]、[VR酔い]のサブカテゴリーをそれぞれ含んだ。本結果は、このタイプのVR教材が疑似体験や映像への集中力を誘発し、看護技術の理解を促進する新たな学習ツールになる...

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Published in日本シミュレーション医療教育学会雑誌 Vol. 8; pp. 21 - 27
Main Authors 渋谷, 賢, 渋谷, 寛美, 山下, 明美, 江藤, 千里, 横田, 素美, 鈴木, 真由美, 今井, 亮, 川鍋, 紗織
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本シミュレーション医療教育学会 2020
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ISSN2187-9281
2436-4452
DOI10.50950/jasehp.2020-08-04

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Summary:著者らは、熟練看護師の気管吸引技術を装着カメラで撮影した一人称映像を学習者が視聴するVR教材を開発した。看護学生36名はVR教材を体験後、その使用感を自由記述により回答した。質的内容分析の結果、【VR教材に対する肯定的評価】、【VR教材に対する否定的評価】、【VR教材の改善】のカテゴリーが抽出された。肯定的評価は[手技・手順の理解のしやすさ]、[VR教材の効果に対する期待]、[疑似体験・集中力]、否定的評価は[VRシステムに対する不満]、[VR酔い]のサブカテゴリーをそれぞれ含んだ。本結果は、このタイプのVR教材が疑似体験や映像への集中力を誘発し、看護技術の理解を促進する新たな学習ツールになる可能性を示唆する。
ISSN:2187-9281
2436-4452
DOI:10.50950/jasehp.2020-08-04