筋炎特異抗体をともなう筋炎の筋病理所見の特徴

筋炎の病態は多様であり,さまざまな特徴的な病理像と筋炎自己抗体が出現することが知られている.筋炎の約7割で筋炎自己抗体が出現するが,組織PM像では自己抗体の出現は少なく,筋束周辺部萎縮像では抗Tif1γ,抗Jo1,抗Mi-2抗体が出現し,筋内鞘血管補体沈着病理像では抗Tif1γ,抗MDA5,抗ARS抗体が出現,壊死性筋炎の多くの症例で抗SRP抗体が出現する.筋炎自己抗体と病理像からの筋炎へのアプローチは病態解明において相互に補う関係にある....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in臨床神経学 Vol. 54; no. 12; pp. 1113 - 1114
Main Authors 清水, 潤, 三森, 経世
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本神経学会 2014
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0009-918X
1882-0654
DOI10.5692/clinicalneurol.54.1113

Cover

More Information
Summary:筋炎の病態は多様であり,さまざまな特徴的な病理像と筋炎自己抗体が出現することが知られている.筋炎の約7割で筋炎自己抗体が出現するが,組織PM像では自己抗体の出現は少なく,筋束周辺部萎縮像では抗Tif1γ,抗Jo1,抗Mi-2抗体が出現し,筋内鞘血管補体沈着病理像では抗Tif1γ,抗MDA5,抗ARS抗体が出現,壊死性筋炎の多くの症例で抗SRP抗体が出現する.筋炎自己抗体と病理像からの筋炎へのアプローチは病態解明において相互に補う関係にある.
ISSN:0009-918X
1882-0654
DOI:10.5692/clinicalneurol.54.1113