超高齢者におけるクレアチニンクリアランス推定式の比較検討

目的 高齢患者は外来では24時間クレアチニンクリアランスの測定が困難であり,服用薬物数も多いため,クレアチニンクリアランス実測値をできるだけ正確に反映する推定式を利用することは臨床上重要である.対象 各種基礎疾患を有する85歳以上の超高齢者67名を含む入院高齢者143名(男性73名 女性70名 平均年齢82.9±8.6歳).方法 4種のクレアチニンクリアランス推定式から得られた推定値と24時間クレアチニンクリアランスの実測値との相関を比較検討した.結果と結論 全体として今回の検討では超高齢者においてもCockcroft and Gaultの式による推定値が最もよい相関を示した.85歳以上の女性...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本老年医学会雑誌 Vol. 44; no. 1; pp. 90 - 94
Main Authors 長谷川, 浩, 杉山, 陽一, 小林, 義雄, 平山, 俊一, 塚原, 大輔, 菊池, 令子, 神崎, 恒一, 鳥羽, 研二, 井上, 剛輔, 井上, 慎一郎, 末光, 有美
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本老年医学会 01.01.2007
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0300-9173
DOI10.3143/geriatrics.44.90

Cover

More Information
Summary:目的 高齢患者は外来では24時間クレアチニンクリアランスの測定が困難であり,服用薬物数も多いため,クレアチニンクリアランス実測値をできるだけ正確に反映する推定式を利用することは臨床上重要である.対象 各種基礎疾患を有する85歳以上の超高齢者67名を含む入院高齢者143名(男性73名 女性70名 平均年齢82.9±8.6歳).方法 4種のクレアチニンクリアランス推定式から得られた推定値と24時間クレアチニンクリアランスの実測値との相関を比較検討した.結果と結論 全体として今回の検討では超高齢者においてもCockcroft and Gaultの式による推定値が最もよい相関を示した.85歳以上の女性超高齢者において実測値と推定式の相関が低く,推定式の改定についても今後の検討課題と思われる.
ISSN:0300-9173
DOI:10.3143/geriatrics.44.90