ホットフラッシュの発汗に抑肝散が著効した1例

顔や胸,背中に多量の発汗とホットフラッシュを半年前から認めるようになった49歳女性の症例である。患者は同時に,息子らに対してイライラしていたが,自身の怒りを反省し,なぜそんなに怒ってしまうのだろうかと省察していた。抑肝散を処方したところ,1ヵ月後にはすべての症状に著効していた。更年期障害やイライラには加味逍遙散が重要な鑑別になるが,イライラの性状を評価することは処方選択に有用かもしれない。...

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Published in日本東洋医学雑誌 Vol. 73; no. 4; pp. 398 - 401
Main Authors 矢野, 博美, 牧, 俊允, 吉永, 亮, 井上, 博喜, 原田, 直之, 田原, 英一, 中尾, 真一郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本東洋医学会 2022
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ISSN0287-4857
1882-756X
DOI10.3937/kampomed.73.398

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Summary:顔や胸,背中に多量の発汗とホットフラッシュを半年前から認めるようになった49歳女性の症例である。患者は同時に,息子らに対してイライラしていたが,自身の怒りを反省し,なぜそんなに怒ってしまうのだろうかと省察していた。抑肝散を処方したところ,1ヵ月後にはすべての症状に著効していた。更年期障害やイライラには加味逍遙散が重要な鑑別になるが,イライラの性状を評価することは処方選択に有用かもしれない。
ISSN:0287-4857
1882-756X
DOI:10.3937/kampomed.73.398