第7版甲状腺癌取扱い規約における臨床記録事項の変更点について
今回の取扱い規約改訂はUICC第7版に準拠しつつ,これまでの本規約の歴史を踏まえて妥当と思われる変更を加えたものである。臨床部分の主な変更点は以下のとおりである。T,Ex,そしてNについては術前・術中・術後の各段階で評価を行う。さらに,転移リンパ節が隣接臓器に浸潤する場合には術中のN分類(sN分類)にExを付し,浸潤先の臓器名を併記することとした。また,術中の評価には外科治療の根治性を記載するR分類を新たに設けた。個々の症例の病状把握はもちろん,わが国における甲状腺腫瘍診療の質向上には,本規約が的確に運用されることが大切である。...
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Published in | 日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌 Vol. 33; no. 2; pp. 66 - 68 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本内分泌外科学会・日本甲状腺外科学会
2016
|
Subjects | |
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ISSN | 2186-9545 |
DOI | 10.11226/jaesjsts.33.2_66 |
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Summary: | 今回の取扱い規約改訂はUICC第7版に準拠しつつ,これまでの本規約の歴史を踏まえて妥当と思われる変更を加えたものである。臨床部分の主な変更点は以下のとおりである。T,Ex,そしてNについては術前・術中・術後の各段階で評価を行う。さらに,転移リンパ節が隣接臓器に浸潤する場合には術中のN分類(sN分類)にExを付し,浸潤先の臓器名を併記することとした。また,術中の評価には外科治療の根治性を記載するR分類を新たに設けた。個々の症例の病状把握はもちろん,わが国における甲状腺腫瘍診療の質向上には,本規約が的確に運用されることが大切である。 |
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ISSN: | 2186-9545 |
DOI: | 10.11226/jaesjsts.33.2_66 |