知的障害特別支援学校における学級担任チームワークの尺度開発と構成概念の検討

特別支援学校(知的障害)では、1つの学級を複数の教員で担任する複数担任制がとられていることが多い。本研究は、複数担任制のもとでの担任集団のチームワークを測定する尺度を開発するとともに、チームワークの構成概念の検討を目的とした。教員を対象に、郵送調査法による質問紙調査を行った。646名のデータを分析対象として、探索的カテゴリカル因子分析を実施した。その結果、「チーム指導促進因子」「チーム運営因子」「チーム学習因子」の3因子が抽出された。それぞれの下位尺度得点の信頼性係数を算出すると、α=.93、α=.90、α=.73 であった。先行研究との比較により、特別支援学校(知的障害)の教員のチームワーク...

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Published in特殊教育学研究 Vol. 58; no. 4; pp. 235 - 244
Main Authors 宮野, 雄太, 八重田, 淳
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本特殊教育学会 28.02.2021
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ISSN0387-3374
2186-5132
DOI10.6033/tokkyou.58.235

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Summary:特別支援学校(知的障害)では、1つの学級を複数の教員で担任する複数担任制がとられていることが多い。本研究は、複数担任制のもとでの担任集団のチームワークを測定する尺度を開発するとともに、チームワークの構成概念の検討を目的とした。教員を対象に、郵送調査法による質問紙調査を行った。646名のデータを分析対象として、探索的カテゴリカル因子分析を実施した。その結果、「チーム指導促進因子」「チーム運営因子」「チーム学習因子」の3因子が抽出された。それぞれの下位尺度得点の信頼性係数を算出すると、α=.93、α=.90、α=.73 であった。先行研究との比較により、特別支援学校(知的障害)の教員のチームワークの構成概念は、場面よりもその目的に応じて構成されていることが示唆された。
ISSN:0387-3374
2186-5132
DOI:10.6033/tokkyou.58.235