扁桃周囲膿瘍に対するビアペネム (BIPM) の使用経験

扁桃周囲膿瘍は扁桃周囲間隙に生じた膿瘍であり、急性扁桃炎から続発することが多く、膿瘍が扁桃周囲間隙から副咽頭間隙、さらには深頸部から縦隔に至ることもある。起因菌は嫌気性菌や好気性菌の場合があり、多くのグラム陰性・陽性の好気性および嫌気性菌に抗菌活性を有するカルバペネム系薬剤は、扁桃周囲膿瘍の治療薬として臨床で広く用いられている。今回、カルバペネム系薬剤であるビアペネム (BIPM) を使用し奏効した扁桃周囲膿瘍の 3 症例を経験したので報告する。...

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Bibliographic Details
Published injibi to rinsho Vol. 56; no. 1; pp. 37 - 41
Main Authors 熊本, 芳彦, 小池, 浩次, 伊藤, 彩, 中島, 寅彦, 山内, 盛泰
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 耳鼻と臨床会 2010
JIBI TO RINSHO KAI
Subjects
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ISSN0447-7227
2185-1034
DOI10.11334/jibi.56.37

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Summary:扁桃周囲膿瘍は扁桃周囲間隙に生じた膿瘍であり、急性扁桃炎から続発することが多く、膿瘍が扁桃周囲間隙から副咽頭間隙、さらには深頸部から縦隔に至ることもある。起因菌は嫌気性菌や好気性菌の場合があり、多くのグラム陰性・陽性の好気性および嫌気性菌に抗菌活性を有するカルバペネム系薬剤は、扁桃周囲膿瘍の治療薬として臨床で広く用いられている。今回、カルバペネム系薬剤であるビアペネム (BIPM) を使用し奏効した扁桃周囲膿瘍の 3 症例を経験したので報告する。
ISSN:0447-7227
2185-1034
DOI:10.11334/jibi.56.37