NCVCバイオバンク病名登録システムの有効性と本システムを用いた病名登録システム構築の問題並びに課題と対策の抽出
本研究は,研究に有用な病名情報を提供するために構築した,病名登録規則とNCVC Biobank主要病名登録システムから成るNCVCバイオバンク病名登録システムの有効性と,本システムを用いた病名登録システム構築の問題並びに課題と対策の抽出を目的とした。本システムの有効性は,登録ができた症例数の割合と,病名登録規則「HISに記載された様々な病名の登録」「HISの様々な情報を参照する登録」を反映した病名登録結果で示した。病名登録システム構築の問題として,病名登録時の「病名コードの選択が困難」「医学的な解釈が必要」,課題として,「同意者の病態の経時的変化の追跡」「研究者への利活用のアピール」「登録病名...
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          | Published in | 日本医療・病院管理学会誌 Vol. 62; no. 2; pp. 54 - 66 | 
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| Main Authors | , , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            一般社団法人 日本医療・病院管理学会
    
        30.04.2025
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| Subjects | |
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| ISSN | 1882-594X 2185-422X  | 
| DOI | 10.11303/jsha.62.54 | 
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| Summary: | 本研究は,研究に有用な病名情報を提供するために構築した,病名登録規則とNCVC Biobank主要病名登録システムから成るNCVCバイオバンク病名登録システムの有効性と,本システムを用いた病名登録システム構築の問題並びに課題と対策の抽出を目的とした。本システムの有効性は,登録ができた症例数の割合と,病名登録規則「HISに記載された様々な病名の登録」「HISの様々な情報を参照する登録」を反映した病名登録結果で示した。病名登録システム構築の問題として,病名登録時の「病名コードの選択が困難」「医学的な解釈が必要」,課題として,「同意者の病態の経時的変化の追跡」「研究者への利活用のアピール」「登録病名の妥当性の明示」を示した。対策として,問題を個別に検討する委員会の設置,問題を一律に扱うフローチャートの作成,問題に対応する自施設の強み・特徴を生かしたサブシステムの構築を示した。 | 
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| ISSN: | 1882-594X 2185-422X  | 
| DOI: | 10.11303/jsha.62.54 |