胆嚢 adenomyomatosis の画像診断
最近3年6カ月間に経験した胆嚢AM14例(G型3,S型8,F型3)の各型におけるU S , X 線, C T 所見をその方法別に検討した. (1) G 型: U S で壁肥厚と壁内微小cystic areaを描出できるが,拡張RASが軽度の場合は難しい.X線はERCまたはDIC収縮像で胆嚢壁辺縁全周性にRA-signを鮮明に描出する.CTでも壁肥厚像と多数の微小低吸収域がみられることがある. (2) S 型: USで胆嚢のくびれ変形, 限局性壁肥厚像, 壁内微小cystic areaなど特徴的所見をよく描出できる.X線はERCでくびれ変形と狭窄部に連なる狭い胆嚢内腔を描出できる. しかし, 辺...
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| Published in | 胆道 Vol. 1; no. 3; pp. 384 - 393 |
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| Main Authors | , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
日本胆道学会
1987
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| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 0914-0077 1883-6879 |
| DOI | 10.11210/tando1987.1.3_384 |
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| Summary: | 最近3年6カ月間に経験した胆嚢AM14例(G型3,S型8,F型3)の各型におけるU S , X 線, C T 所見をその方法別に検討した. (1) G 型: U S で壁肥厚と壁内微小cystic areaを描出できるが,拡張RASが軽度の場合は難しい.X線はERCまたはDIC収縮像で胆嚢壁辺縁全周性にRA-signを鮮明に描出する.CTでも壁肥厚像と多数の微小低吸収域がみられることがある. (2) S 型: USで胆嚢のくびれ変形, 限局性壁肥厚像, 壁内微小cystic areaなど特徴的所見をよく描出できる.X線はERCでくびれ変形と狭窄部に連なる狭い胆嚢内腔を描出できる. しかし, 辺縁のRA-sign がみられることは意外に少ない. CTでは胆嚢内に造影効果著明な腫瘤豫をみる. ほかの腫瘤性病変と鑑別を要するが,胆嚢AM診断上有用である.(3)F型:USで底部の壁肥厚と微小cystic areaを描出できるが,病変が小さい場合は難しい.X線は底部に陰影欠損を示す.これに加え小niche様所見あるいはRA-signがみられる. |
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| ISSN: | 0914-0077 1883-6879 |
| DOI: | 10.11210/tando1987.1.3_384 |