大網原発孤立性線維性腫瘍の 1 切除例

症例は 71 歳男性,上部消化管内視鏡検査で胃粘膜下腫瘍を指摘され精査したが消化管外の腹腔内腫瘤で,切除標本から大網原発の孤立性線維性腫瘍と診断された.孤立性線維性腫瘍は間葉系腫瘍で腹腔内に発生することは極めて稀である.画像診断上の特異的な所見はないため術前に診断することは困難である.大部分が良性であるが再発例を認めることから手術に際しては腫瘍の遺残がないように切除することと,術後長期間の経過観察が必要である....

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Published in日大医学雑誌 Vol. 71; no. 4; pp. 260 - 263
Main Authors 中田, 泰彦, 神野, 大乗, 大山, 恭平, 高山, 忠利, 小林, 槇雄, 窪田, 信行, 三原, 良明, 中河原, 浩史, 中島, 洋介, 間宮, 孝夫, 大平, 俊一郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本大学医学会 01.08.2012
Subjects
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ISSN0029-0424
1884-0779
DOI10.4264/numa.71.260

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Summary:症例は 71 歳男性,上部消化管内視鏡検査で胃粘膜下腫瘍を指摘され精査したが消化管外の腹腔内腫瘤で,切除標本から大網原発の孤立性線維性腫瘍と診断された.孤立性線維性腫瘍は間葉系腫瘍で腹腔内に発生することは極めて稀である.画像診断上の特異的な所見はないため術前に診断することは困難である.大部分が良性であるが再発例を認めることから手術に際しては腫瘍の遺残がないように切除することと,術後長期間の経過観察が必要である.
ISSN:0029-0424
1884-0779
DOI:10.4264/numa.71.260