Bifidobacterium longum BB 536含有ドリンクタイプヨーグルト摂取による便秘傾向健常者の排便回数および排便性状に及ぼす影響
Bifidobacterium longum BB 536含有ドリンクタイプヨーグルトの摂取が排便回数および排便性状にどの様に影響するかを検討するために、便秘傾向の健常ボランティア55名 (男性12名、女性43名、平均年齢31.6±7.2歳) に対する飲用試験を行った。試験期間は非摂取期間1を2週間設定した後、摂取期間1を2週間、非摂取期間2を2週間、摂取期間2を2週間の計8週間とした。試験は被験者を無作為に2群に分け、被験食品としてBifidobacterium longum BB 536を2×109/g以上含むドリンクタイプヨーグルトまたは、対照食品としてBB 536を含まないドリンクタイ...
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          | Published in | 日本乳酸菌学会誌 Vol. 18; no. 1; pp. 31 - 36 | 
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| Main Authors | , , , , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            日本乳酸菌学会
    
        15.03.2007
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| ISSN | 1343-327X 2186-5833  | 
| DOI | 10.4109/jslab.18.31 | 
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| Summary: | Bifidobacterium longum BB 536含有ドリンクタイプヨーグルトの摂取が排便回数および排便性状にどの様に影響するかを検討するために、便秘傾向の健常ボランティア55名 (男性12名、女性43名、平均年齢31.6±7.2歳) に対する飲用試験を行った。試験期間は非摂取期間1を2週間設定した後、摂取期間1を2週間、非摂取期間2を2週間、摂取期間2を2週間の計8週間とした。試験は被験者を無作為に2群に分け、被験食品としてBifidobacterium longum BB 536を2×109/g以上含むドリンクタイプヨーグルトまたは、対照食品としてBB 536を含まないドリンクタイプヨーグルトを1日100g摂取させるダブルブラインド・クロスオーバー法により実施した。その結果、被験食品または対照食品の何れを摂取した場合にも、非摂取期と比較して排便日数、排便回数の有意な増加が確認された (それぞれp < 0.001)。さらに、対照食品摂取期間と比較して、被験食品を摂取した期間では排便回数が有意 (p < 0.05) に増加し、排便日数が増加傾向 (p = 0.070) を示した。被験食品または対照食品摂取による便の性状に対する改善効果も見られたが、群間での有意な差は認められなかった。また、被験食品が原因と思われる有害事象は認められなかった。これらの結果から、Bifidobacterium longum BB 536を配合したドリンクヨーグルト摂取による整腸作用が示唆された。 | 
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| ISSN: | 1343-327X 2186-5833  | 
| DOI: | 10.4109/jslab.18.31 |