ドキュメンタリー番組を用いた母性看護実習におけるアクティブラーニングの効果

本研究は、新型コロナウイルス感染症のまん延により臨地実習が実施できない環境で、現在の看護学生の特徴を踏まえ考案したドキュメンタリー番組を用いたアクティブラーニングの学習効果を検討した。母性看護実習を履修した43名がウェブアンケートに回答し、日常生活でニュースをみる割合は95.3%だった。番組視聴前の事前学習を積極的に行った割合は79.1%、実習中に最も視聴した番組は「親子関係」20人(46.5%)、視聴後に参考になった割合は86.0%だった。番組視聴後のグループディスカッションにより自分の意見に影響があった割合は81.4%、教員からのコメントにより自分の意見に影響があった割合は76.7%、番組...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本母性看護学会誌 Vol. 25; no. 2; pp. 43 - 50
Main Authors 河上, みづほ, 古川, 亮子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本母性看護学会 24.03.2025
Japan Society of Maternity Nursing
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN1345-773X
2434-6187
DOI10.32305/jjsmn.25.2_43

Cover

More Information
Summary:本研究は、新型コロナウイルス感染症のまん延により臨地実習が実施できない環境で、現在の看護学生の特徴を踏まえ考案したドキュメンタリー番組を用いたアクティブラーニングの学習効果を検討した。母性看護実習を履修した43名がウェブアンケートに回答し、日常生活でニュースをみる割合は95.3%だった。番組視聴前の事前学習を積極的に行った割合は79.1%、実習中に最も視聴した番組は「親子関係」20人(46.5%)、視聴後に参考になった割合は86.0%だった。番組視聴後のグループディスカッションにより自分の意見に影響があった割合は81.4%、教員からのコメントにより自分の意見に影響があった割合は76.7%、番組視聴後に実習前の母性看護学の講義内容の理解につながったのは74.4%だった。ドキュメンタリー番組を用いた複数の能動的および受動的学習方法であり、母性看護学に関する学習効果を高められたと考えられた。
ISSN:1345-773X
2434-6187
DOI:10.32305/jjsmn.25.2_43