口内撮影X線画像における撮影歯部位および画像表示レイアウトの標準化に関する提案

歯科臨床において日常的な口内撮影X線画像(IO)標準化に向けた1策として,この分野での日本の標準規約であるJJ1017への本格的な適応をはかるため,その第一段階として本院の既存マスタを用いた試作を試みると共に,その作業課程で生じた問題点とその解決策について提案する.  JJ1017の中で,撮影部位については小部位3桁+左右等1桁で表現することになっているが,オーダ自体が歯1本単位で発生することから,口腔内における萌出位置や欠損状態に応じた種々様々な組み合わせを現行の方式で処理することは難しい.このため部位情報については,既存の「125:歯」を用いることとし,その詳細内容について別途外部の歯牙部...

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Published inJapan Journal of Medical Informatics Vol. 32; no. 4; pp. 153 - 162
Main Author 伊藤, 豊
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本医療情報学会 2012
Japan Association for Medical Informatics
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ISSN0289-8055
2188-8469
DOI10.14948/jami.32.153

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Summary:歯科臨床において日常的な口内撮影X線画像(IO)標準化に向けた1策として,この分野での日本の標準規約であるJJ1017への本格的な適応をはかるため,その第一段階として本院の既存マスタを用いた試作を試みると共に,その作業課程で生じた問題点とその解決策について提案する.  JJ1017の中で,撮影部位については小部位3桁+左右等1桁で表現することになっているが,オーダ自体が歯1本単位で発生することから,口腔内における萌出位置や欠損状態に応じた種々様々な組み合わせを現行の方式で処理することは難しい.このため部位情報については,既存の「125:歯」を用いることとし,その詳細内容について別途外部の歯牙部位詳細情報を参照することを提案する.また表示レイアウトに用いる情報は,JJ1017–16Mの6, 7桁目「拡張手技」およびJJ1017–16Sの19, 20桁目「特殊指示」の部分を用い,拡張手技部の2桁のコードで表示様式種別を表現し,特殊指示部の2桁部分で当該様式内での画像位置情報を格納することを提案する.
ISSN:0289-8055
2188-8469
DOI:10.14948/jami.32.153