脳卒中患者に対する生活期における装具について
生活期の脳卒中患者に対する装具を提供するうえで、脳卒中患者の急性期、回復期における装具の役割とは違う観点から検討することが求められることがある。この生活期の脳卒中患者に対する装具を考慮するうえでは、特に障害モデルを理解したうえで問題点を抽出し、目標を設定および実際の装具を選定するという作業が必要となる。そのため本稿では、障害構造分析について概説を行う。さらに生活期においては、二次的機能障害予防としての装具の役割が求められるケースが多く、この二次的機能障害予防を放置することは、生活期における地域における介護問題と関連することから、二次的機能障害予防としての装具の役割と地域全体としての装具による介...
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Published in | POアカデミージャーナル Vol. 29; no. 2; pp. 67 - 72 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 日本義肢装具士協会
2021
The Japanese Academy of Prosthetists and Orthotists |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0919-8776 2434-4060 |
DOI | 10.32193/jjapo.29.2_67 |
Cover
Summary: | 生活期の脳卒中患者に対する装具を提供するうえで、脳卒中患者の急性期、回復期における装具の役割とは違う観点から検討することが求められることがある。この生活期の脳卒中患者に対する装具を考慮するうえでは、特に障害モデルを理解したうえで問題点を抽出し、目標を設定および実際の装具を選定するという作業が必要となる。そのため本稿では、障害構造分析について概説を行う。さらに生活期においては、二次的機能障害予防としての装具の役割が求められるケースが多く、この二次的機能障害予防を放置することは、生活期における地域における介護問題と関連することから、二次的機能障害予防としての装具の役割と地域全体としての装具による介護予防のあり方についても私見を述べたいと思う。 |
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ISSN: | 0919-8776 2434-4060 |
DOI: | 10.32193/jjapo.29.2_67 |