全身型若年性特発性関節炎の治療中に薬剤性肝障害を合併した1例
全身型若年性特発性関節炎(sJIA)の経過中に肝機能障害を呈し肝生検にて胆管変性,門脈域の線維化を認め,薬剤性肝炎と診断した8歳女児例を経験した.ステロイドに不応でトシリズマブ(TCZ)が導入され,投与4回目に著しい肝機能障害を呈し薬剤をすべて中止した.胆道系異常も加わり肝生検を実施したところ,薬剤性肝障害の所見を得,薬剤リンパ球刺激試験で3剤が陽性であった.被疑薬剤の中止により軽快し,TCZを再開して再燃なく経過している....
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Published in | 臨床リウマチ Vol. 24; no. 2; pp. 139 - 145 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本臨床リウマチ学会
2012
The Japanese Society for Clinical Rheumatology and Related Research |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0914-8760 2189-0595 |
DOI | 10.14961/cra.24.139 |
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Summary: | 全身型若年性特発性関節炎(sJIA)の経過中に肝機能障害を呈し肝生検にて胆管変性,門脈域の線維化を認め,薬剤性肝炎と診断した8歳女児例を経験した.ステロイドに不応でトシリズマブ(TCZ)が導入され,投与4回目に著しい肝機能障害を呈し薬剤をすべて中止した.胆道系異常も加わり肝生検を実施したところ,薬剤性肝障害の所見を得,薬剤リンパ球刺激試験で3剤が陽性であった.被疑薬剤の中止により軽快し,TCZを再開して再燃なく経過している. |
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ISSN: | 0914-8760 2189-0595 |
DOI: | 10.14961/cra.24.139 |