ウェアラブルデバイスを用いた透析緊急離脱への応用
血液透析はライフラインに依存している為、災害に対し脆弱であると認識されている。血液透析中に災害が起きた場合、緊急に治療を中断しベッド上から患者を解放し避難できる状態にする緊急離脱を行い安全な区画へ避難する。スタッフ数よりも患者数の方が多いことや、患者ごとのADLが異なる等の理由から透析スタッフのみで速やかに離脱させることは困難である。その為、災害時は可能な限り病院スタッフを集め緊急離脱を行ってもらう。簡易マニュアルを用意してはいるが慣れない手技である緊急離脱を行うのは難しく、誤った手技から患者を危険にさらすことも考えられる。そこで現在様々な分野で期待されている拡張現実(Augmented Re...
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| Published in | Transactions of Japanese Society for Medical and Biological Engineering Vol. Annual57; no. Abstract; p. S180_2 |
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| Main Authors | , , , , , , , , , , , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
公益社団法人 日本生体医工学会
2019
Japanese Society for Medical and Biological Engineering |
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| ISSN | 1347-443X 1881-4379 |
| DOI | 10.11239/jsmbe.Annual57.S180_2 |
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| Summary: | 血液透析はライフラインに依存している為、災害に対し脆弱であると認識されている。血液透析中に災害が起きた場合、緊急に治療を中断しベッド上から患者を解放し避難できる状態にする緊急離脱を行い安全な区画へ避難する。スタッフ数よりも患者数の方が多いことや、患者ごとのADLが異なる等の理由から透析スタッフのみで速やかに離脱させることは困難である。その為、災害時は可能な限り病院スタッフを集め緊急離脱を行ってもらう。簡易マニュアルを用意してはいるが慣れない手技である緊急離脱を行うのは難しく、誤った手技から患者を危険にさらすことも考えられる。そこで現在様々な分野で期待されている拡張現実(Augmented Reality,以下AR)を用いることで、安全に緊急離脱が行なえるか評価したので報告する。透析未経験者である当学臨床工学科学生21名を対象とし緊急離脱を行い、離脱時間・離脱精度で評価を行った。緊急離脱方法は、湘南藤沢徳洲会病院専用の緊急離セットを用いて、抜針せずに離脱・避難する方法をとった。結果よりARを用いることで、安全に緊急離脱を行うことが出来た。災害時は安全な手技が求められる。ARを用いることで安全かつ確実な対応が可能である。 |
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| ISSN: | 1347-443X 1881-4379 |
| DOI: | 10.11239/jsmbe.Annual57.S180_2 |