濾胞癌

濾胞癌の定義には前の版と変更はない。すなわち濾胞細胞由来の腫瘍で,乳頭癌の核所見を欠き,さらに組織学的に被膜浸潤あるいは血管浸潤が認められることである。濾胞癌は浸潤様式により,微少浸潤性濾胞癌,被包化血管浸潤性濾胞癌,広汎浸潤性濾胞癌に分類される。今回の規約では,1)濾胞癌の増殖パターンを示し,さらに核分裂像が5個/2mm2以上確認できるもの,あるいは腫瘍壊死を認めるものを高異型度分化癌とした。2)これまで好酸性細胞型濾胞癌としていた腫瘍を膨大細胞癌という名称に変更した。3)濾胞癌で認められる遺伝子異常につき記載した。といった変更を行っている。...

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Bibliographic Details
Published in日本内分泌外科学会雑誌 Vol. 41; no. 1; pp. 14 - 17
Main Author 亀山, 香織
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内分泌外科学会 2024
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ISSN2434-6535
2758-8785
DOI10.11226/ojjaes.41.1_14

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Summary:濾胞癌の定義には前の版と変更はない。すなわち濾胞細胞由来の腫瘍で,乳頭癌の核所見を欠き,さらに組織学的に被膜浸潤あるいは血管浸潤が認められることである。濾胞癌は浸潤様式により,微少浸潤性濾胞癌,被包化血管浸潤性濾胞癌,広汎浸潤性濾胞癌に分類される。今回の規約では,1)濾胞癌の増殖パターンを示し,さらに核分裂像が5個/2mm2以上確認できるもの,あるいは腫瘍壊死を認めるものを高異型度分化癌とした。2)これまで好酸性細胞型濾胞癌としていた腫瘍を膨大細胞癌という名称に変更した。3)濾胞癌で認められる遺伝子異常につき記載した。といった変更を行っている。
ISSN:2434-6535
2758-8785
DOI:10.11226/ojjaes.41.1_14