オンライン面会におけるNICU・GCU児とその親に対するボンディング形成に向けての看護実践

本研究は、オンライン面会中にNICU・GCU児とその親に対してボンディング形成に向けて行っている看護実践を明らかにすることを目的とした。看護者7名に対して、半構造化面接にてデータを収集し、質的帰納的に分析を行った。その結果、【NICU・GCUの外にいる親からの信頼の獲得】、【画面上の親子双方の反応への積極的な関心と共感】、【ライブ通信における早産児のサインへの意味づけ】、【画面を通した親子時間の創造】、【家族中心のオンライン面会】、【NICU・GCU退院後の家庭生活のイメージ化への促進】の6テーマに集約された。視聴覚情報のみでコミュニケーションを図るオンライン面会において、看護者は非言語的コミ...

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Published in日本母性看護学会誌 Vol. 25; no. 2; pp. 9 - 16
Main Authors 石井, 柚衣, 森, 恵美, 前原, 邦江
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本母性看護学会 24.03.2025
Japan Society of Maternity Nursing
Subjects
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ISSN1345-773X
2434-6187
DOI10.32305/jjsmn.25.2_9

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Summary:本研究は、オンライン面会中にNICU・GCU児とその親に対してボンディング形成に向けて行っている看護実践を明らかにすることを目的とした。看護者7名に対して、半構造化面接にてデータを収集し、質的帰納的に分析を行った。その結果、【NICU・GCUの外にいる親からの信頼の獲得】、【画面上の親子双方の反応への積極的な関心と共感】、【ライブ通信における早産児のサインへの意味づけ】、【画面を通した親子時間の創造】、【家族中心のオンライン面会】、【NICU・GCU退院後の家庭生活のイメージ化への促進】の6テーマに集約された。視聴覚情報のみでコミュニケーションを図るオンライン面会において、看護者は非言語的コミュニケーションも駆使して親の思いに共感し信頼を得ていた。そして、親子双方に関心を寄せ、早産児のサインを意味づけることで親の肯定的理解や退院後の生活イメージを促し、見守りのもと親子時間を創造していた。
ISSN:1345-773X
2434-6187
DOI:10.32305/jjsmn.25.2_9