口腔内挿入用のCCDセンサー, イメージングプレートおよびX線フィルムパケットのX線透過性

口内法X線撮影のためのデジタル画像システムでは, 口腔内挿入用のX線センサーとして, 半導体素子CCD(Charge-coupled device:電荷結合素子)を蛍光体や光ファイバーと組み合わせたもの, あるいは輝尽性蛍光体を塗布したイメージングプレートが利用されている1,2). これらのX線センサーが高感度であることを生かして, 従来から使用されている歯科用X線フィルム(感度グループDまたはE)の場合と比較しても, 少ない線量で撮影ができるシステムとなっている3~5). しかし, 世界で広く使われているEastman Kodak社の歯科用X線フィルムパケットには薄い鉛箔が入っている6,7)...

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Published in歯科放射線 Vol. 37; no. 4; pp. 316 - 319
Main Authors 早川, 吉彦, 太田, 淑子, 藤森, 久雄, 黒柳, 錦也, 光菅, 裕治, 小林, 紀雄, 澁谷, 仁志
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本歯科放射線学会 1997
日本歯科放射線学会
Subjects
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ISSN0389-9705
2185-6311
DOI10.11242/dentalradiology1960.37.316

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Summary:口内法X線撮影のためのデジタル画像システムでは, 口腔内挿入用のX線センサーとして, 半導体素子CCD(Charge-coupled device:電荷結合素子)を蛍光体や光ファイバーと組み合わせたもの, あるいは輝尽性蛍光体を塗布したイメージングプレートが利用されている1,2). これらのX線センサーが高感度であることを生かして, 従来から使用されている歯科用X線フィルム(感度グループDまたはE)の場合と比較しても, 少ない線量で撮影ができるシステムとなっている3~5). しかし, 世界で広く使われているEastman Kodak社の歯科用X線フィルムパケットには薄い鉛箔が入っている6,7). この鉛箔には, 後方からの散乱X線による画質の低下を防止し8~10), フィルムを通過したX線による被曝を軽減する役割がある11). また, (株)阪神技術研究所によって販売されている歯科用X線フィルムのパケットには, フィルムの後方に鉛含有のビニルが採用されている.
ISSN:0389-9705
2185-6311
DOI:10.11242/dentalradiology1960.37.316