昭和大学における多職種連携地域医療実習の成果と課題

地域包括ケアシステムの導入を背景に地域における医療・介護・保健福祉の重要性はますます高まっており,患者・家族にとって最適な治療・ケアの実施のためには多職種の連携が欠かせない。しかしながら,地域における医療・介護・保健福祉に関する本格的な多職種連携教育(IPE)の実践例は少なく,地域の現場での参加型の多職種連携実習については殆ど行われていない。昭和大学では,地域医療に関する必要な知識や技能, 態度を修得する体系的・段階的なカリキュラムを実施し,その臨床実践の場として,2週間の学部連携地域実習を5~6 年次(保健医療学部は3~4 年次)に自由選択科目として実施している。履修学生の実施後アンケート結...

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Published in日本保健医療福祉連携教育学会学術誌・保健医療福祉連携 Vol. 17; no. 2; pp. 124 - 133
Main Authors 三橋, 幸聖, 岸本, 桂子, 剣持, 幸代, 福村, 基徳, 木内, 祐二
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本保健医療福祉連携教育学会 2024
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ISSN1883-6380
2434-4842
DOI10.32217/jaipe.17.2_124

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Summary:地域包括ケアシステムの導入を背景に地域における医療・介護・保健福祉の重要性はますます高まっており,患者・家族にとって最適な治療・ケアの実施のためには多職種の連携が欠かせない。しかしながら,地域における医療・介護・保健福祉に関する本格的な多職種連携教育(IPE)の実践例は少なく,地域の現場での参加型の多職種連携実習については殆ど行われていない。昭和大学では,地域医療に関する必要な知識や技能, 態度を修得する体系的・段階的なカリキュラムを実施し,その臨床実践の場として,2週間の学部連携地域実習を5~6 年次(保健医療学部は3~4 年次)に自由選択科目として実施している。履修学生の実施後アンケート結果から,実習の実施により,地域の医療・介護・保健福祉における各職種や各施設の連携,患者を支える家族の重要性,情報共有の大切さを学修していることが示された。
ISSN:1883-6380
2434-4842
DOI:10.32217/jaipe.17.2_124