歯科電子カルテシステムの構築とその運用

日本大学松戸歯学部付属病院では,歯科病院として全国初の電子カルテ導入に踏み切り,新病院竣工に合わせ平成18年4月1日より歯科電子カルテシステムを稼働させた.  本院には,歯科17科,医科3科および歯科と医科の連携を強化した顎脳機能センターがあり,歯科診療ユニットは186台,病床数は33床で,外来患者数は約700名/日である.  導入した電子カルテシステムは,富士通社製HOPE/EGMAIN-EXを中核に構成されている.導入にあたっての開発コンセプトは歯科病院に必須な機能を中心に,  1) 問題指向型歯科電子カルテと治療計画書  2) 歯科要件  ① 療養担当規則に準拠した歯科診療録表示形式への...

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Published inJapan Journal of Medical Informatics Vol. 27; no. 1; pp. 77 - 81
Main Authors 吉田, 純一朗, 松島, 潔, 矢崎, 貴啓, 高橋, 幸雄, 笹井, 啓史, 山田, 文香, 安藤, 光昭, 齊藤, 孝親
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本医療情報学会 2007
Japan Association for Medical Informatics
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ISSN0289-8055
2188-8469
DOI10.14948/jami.27.77

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Summary:日本大学松戸歯学部付属病院では,歯科病院として全国初の電子カルテ導入に踏み切り,新病院竣工に合わせ平成18年4月1日より歯科電子カルテシステムを稼働させた.  本院には,歯科17科,医科3科および歯科と医科の連携を強化した顎脳機能センターがあり,歯科診療ユニットは186台,病床数は33床で,外来患者数は約700名/日である.  導入した電子カルテシステムは,富士通社製HOPE/EGMAIN-EXを中核に構成されている.導入にあたっての開発コンセプトは歯科病院に必須な機能を中心に,  1) 問題指向型歯科電子カルテと治療計画書  2) 歯科要件  ① 療養担当規則に準拠した歯科診療録表示形式への対応  ② 歯科ユニット,医員,歯科衛生士,機材等のアポイントシステムの確立  ③ 歯科技工と連携したシステムの構築(電子カルテ・技工オーダー・物流・医事)  ④ 口腔診査記録等の充実と入力操作性の向上  3) 情報共有  4) ペーパーレス・フィルムレス である.導入後2カ月で前年同月の実績を上回り,操作習熟への当初の不安は解消されたが,操作性やマスター構成など,改善すべき課題は多い.
ISSN:0289-8055
2188-8469
DOI:10.14948/jami.27.77