脊髄損傷患者における再生医療とリハビリテーション
脊髄損傷は四肢麻痺、呼吸障害、自律神経障害など多彩な症状が出現し、重篤で永続的な脊椎外傷疾患である。近年、神経再生へ向けた研究が急速に発展している。われわれは1990年代より多くの中枢神経疾患に対して様々な細胞を用いた再生医療の基礎研究を行っており、良好な治療効果を多数報告してきた。さらに、亜急性期脊髄損傷患者に対する自家骨髄間葉系幹細胞の静脈内投与の医師主導治験を行い、2018年12月に「条件及び期限付承認」を取得した。本稿では、われわれの基礎および臨床研究、ステミラックⓇ注がもつ再生医療等製品としての特徴について解説するとともに、再生医療下でのリハビリテーションにおける義肢装具の関わりにつ...
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| Published in | POアカデミージャーナル Vol. 29; no. 1; pp. 7 - 12 |
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| Main Authors | , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
公益社団法人 日本義肢装具士協会
2021
The Japanese Academy of Prosthetists and Orthotists |
| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 0919-8776 2434-4060 |
| DOI | 10.32193/jjapo.29.1_7 |
Cover
| Summary: | 脊髄損傷は四肢麻痺、呼吸障害、自律神経障害など多彩な症状が出現し、重篤で永続的な脊椎外傷疾患である。近年、神経再生へ向けた研究が急速に発展している。われわれは1990年代より多くの中枢神経疾患に対して様々な細胞を用いた再生医療の基礎研究を行っており、良好な治療効果を多数報告してきた。さらに、亜急性期脊髄損傷患者に対する自家骨髄間葉系幹細胞の静脈内投与の医師主導治験を行い、2018年12月に「条件及び期限付承認」を取得した。本稿では、われわれの基礎および臨床研究、ステミラックⓇ注がもつ再生医療等製品としての特徴について解説するとともに、再生医療下でのリハビリテーションにおける義肢装具の関わりについて考察する。 |
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| ISSN: | 0919-8776 2434-4060 |
| DOI: | 10.32193/jjapo.29.1_7 |