三次元微細構造解析による異なる膨張原因により生じるコンクリートの損傷に関する検討

異なるコンクリートの膨張現象である遅れエトリンガイト生成DEF とアルカリシリカ反応ASR の,膨張によるひび割れ発生と進展の過程を検討するために,三次元微細構造解析によるシミュレーションを行った.骨材とモルタルをモデル化し,DEF ではモルタル部を,ASR では骨材表面を膨張させることで現象の再現を試みた.結果,DEF では全体的な膨張が生じ,実験で観察されるひび割れパターンと異なった.ここから,DEF による膨張現象には生成物によるひび割れ先端での局所応力発生などが影響していることが示唆された....

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Published in生産研究 Vol. 69; no. 4; pp. 181 - 185
Main Authors 松本, 浩嗣, 浅本, 晋吾, アワスチ, アヌパム, 長井, 宏平, エディ, リヤント
Format Journal Article
LanguageEnglish
Published 東京大学生産技術研究所 2017
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ISSN0037-105X
1881-2058
DOI10.11188/seisankenkyu.69.181

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Summary:異なるコンクリートの膨張現象である遅れエトリンガイト生成DEF とアルカリシリカ反応ASR の,膨張によるひび割れ発生と進展の過程を検討するために,三次元微細構造解析によるシミュレーションを行った.骨材とモルタルをモデル化し,DEF ではモルタル部を,ASR では骨材表面を膨張させることで現象の再現を試みた.結果,DEF では全体的な膨張が生じ,実験で観察されるひび割れパターンと異なった.ここから,DEF による膨張現象には生成物によるひび割れ先端での局所応力発生などが影響していることが示唆された.
ISSN:0037-105X
1881-2058
DOI:10.11188/seisankenkyu.69.181