スクワットのコンピテンシーと筋シナジーの関係

【目的】「体幹を脛骨と平行か床に垂直に近く保った状態で深くしゃがむ能力」をスクワットのコンピテンシーと定義し,筋シナジーとの関係を明らかにする。【方法】成人男性20名のコンピテンシーをFunctional Movement ScreeningTMのディープスクワットで評価し,基準を満たして行える者をFMS3群,踵へ5 cmの台を入れて行える者をFMS2群,踵へ5 cmの台を入れて行えない者をFMS1群とした。パラレルスクワットを実施した際の関節角度,関節モーメント,CoM後方変位率,筋シナジーを算出した。【結果】FMS3群で体幹前傾角度が小さく,膝伸展モーメントが大きく,CoM後方変位率が大き...

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Published in理学療法 - 臨床・研究・教育 Vol. 28; no. 1; pp. 23 - 28
Main Authors 原, 和彦, 小栢, 進也, 渡邉, 健人, 井上, 和久
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 埼玉県理学療法士会 2021
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ISSN1880-893X
1880-8948
DOI10.11350/ptcse.28.23

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Summary:【目的】「体幹を脛骨と平行か床に垂直に近く保った状態で深くしゃがむ能力」をスクワットのコンピテンシーと定義し,筋シナジーとの関係を明らかにする。【方法】成人男性20名のコンピテンシーをFunctional Movement ScreeningTMのディープスクワットで評価し,基準を満たして行える者をFMS3群,踵へ5 cmの台を入れて行える者をFMS2群,踵へ5 cmの台を入れて行えない者をFMS1群とした。パラレルスクワットを実施した際の関節角度,関節モーメント,CoM後方変位率,筋シナジーを算出した。【結果】FMS3群で体幹前傾角度が小さく,膝伸展モーメントが大きく,CoM後方変位率が大きかった。筋シナジーはFMS3群,FMS2群で2つ,FMS1群は1つであった。【結論】スクワットのコンピテンシーレベルの違いは筋シナジー数の違いとして現れ,コンピテンシーが低い場合に筋シナジー数は減少する。
ISSN:1880-893X
1880-8948
DOI:10.11350/ptcse.28.23