IPW/IPEにおける葛藤の要因に関する日本語文献レビュー
【目的】医療者の多職種連携(以下IPW)における葛藤についてはすでに多くの報告があるが,データを収集して実証的に葛藤発現因子について検討した報告は少ない。本検討では,本邦でその種の報告がどの程度あり,どのような結論を出しているかを検証することを目的とした。【方法と結果】医学中央雑誌およびCiNiiで「多職種」「他職種」「職種間」「連携」「協働」「葛藤」「IPW」「IPE」「conflict」のキーワードで1983年4月~2016年12月までの文献を検索し,最終的に6文献が該当した。【考察】6文献を検討した結果,各々で研究対象と研究方法でばらつきがあった。これまでIPWの葛藤についての理論は,主...
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Published in | 日本保健医療福祉連携教育学会学術誌・保健医療福祉連携 Vol. 11; no. 1; pp. 14 - 21 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本保健医療福祉連携教育学会
2018
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1883-6380 2434-4842 |
DOI | 10.32217/jaipe.11.1_14 |
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Summary: | 【目的】医療者の多職種連携(以下IPW)における葛藤についてはすでに多くの報告があるが,データを収集して実証的に葛藤発現因子について検討した報告は少ない。本検討では,本邦でその種の報告がどの程度あり,どのような結論を出しているかを検証することを目的とした。【方法と結果】医学中央雑誌およびCiNiiで「多職種」「他職種」「職種間」「連携」「協働」「葛藤」「IPW」「IPE」「conflict」のキーワードで1983年4月~2016年12月までの文献を検索し,最終的に6文献が該当した。【考察】6文献を検討した結果,各々で研究対象と研究方法でばらつきがあった。これまでIPWの葛藤についての理論は,主に社会学やビジネスモデルから援用されてきた。しかし,医療介護福祉現場ならではの特殊性を考慮に入れた理論づくりが必要と考えられ,その基盤となる実証的研究がまだ不足している現状にあることがうかがわれた。 |
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ISSN: | 1883-6380 2434-4842 |
DOI: | 10.32217/jaipe.11.1_14 |