結合容量電極を用いた血圧計測における血圧推定法の検討

近年、健康起因による交通事故件数が増加傾向にある。その原因は様々な疾患が挙げられるが、直接的な原因としては心肺停止もしくは血圧の急激な変動による意識を失うことである。これらの事故は重大な事故につながることが多くニュースには頻繁に取り上げられている。そのため運転時に血圧を連続的かつ長期的に計測する技術が求められている。一般的な血圧計測は接触式であり,運転時の計測を考慮すると非接触であることが望ましい。そこで本研究では、結合容量電極を用いた心臓動態波および脈波計測を可能とすることで、非接触での血圧計測システムの開発を行った。結合容量電極は誘電体の形状・位置・大きさが変化することによる容量変化を捉え...

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Published inTransactions of Japanese Society for Medical and Biological Engineering Vol. Annual61; no. Abstract; p. 174_2
Main Authors 本間, 尚樹, 岩井, 守生, 小林, 宏一郎, 佐々木, 航也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本生体医工学会 2023
Japanese Society for Medical and Biological Engineering
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ISSN1347-443X
1881-4379
DOI10.11239/jsmbe.Annual61.174_2

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Summary:近年、健康起因による交通事故件数が増加傾向にある。その原因は様々な疾患が挙げられるが、直接的な原因としては心肺停止もしくは血圧の急激な変動による意識を失うことである。これらの事故は重大な事故につながることが多くニュースには頻繁に取り上げられている。そのため運転時に血圧を連続的かつ長期的に計測する技術が求められている。一般的な血圧計測は接触式であり,運転時の計測を考慮すると非接触であることが望ましい。そこで本研究では、結合容量電極を用いた心臓動態波および脈波計測を可能とすることで、非接触での血圧計測システムの開発を行った。結合容量電極は誘電体の形状・位置・大きさが変化することによる容量変化を捉えるセンサであるため、拍動による心臓や血管体積の変動を計測できる。この特性により、心臓動態波および脈波を計測した。血圧計測については脈波伝搬時間(PTT:Pulse transit time)に注目し、心臓動態波と脈波を用いて行う。また本研究では、連続血圧計(Finometer MIDI),心電計,脈波計および本提案システムの同時計測を行い、血圧計測が可能であることを確認し、その精度を評価した。血圧が計測可能であることが分かったため報告する。
ISSN:1347-443X
1881-4379
DOI:10.11239/jsmbe.Annual61.174_2