内痔核に対し Procedure for Prolapse and Hemorrhoids(PPH) 療法を施行し直腸穿孔を合併した 1 例
症例は 58 歳男性である.Goligher IV 度の全周性の内痔核に対し Procedure for Prolapse and Hemorrhoids (PPH) 療法による痔核根治術を施行した.術後 2 日目に腹痛,発熱が出現し,直腸穿孔による腹膜炎の診断で緊急手術を施行した.PPH 療法による内痔核手術後に直腸穿孔を合併することは稀であるが,手術手技が合併症の起因となる可能性が十分に考えられる.したがって未然に防止するために手技を工夫する必要があると思われた....
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Published in | 日大医学雑誌 Vol. 71; no. 5; pp. 343 - 345 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本大学医学会
01.10.2012
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0029-0424 1884-0779 |
DOI | 10.4264/numa.71.343 |
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Summary: | 症例は 58 歳男性である.Goligher IV 度の全周性の内痔核に対し Procedure for Prolapse and Hemorrhoids (PPH) 療法による痔核根治術を施行した.術後 2 日目に腹痛,発熱が出現し,直腸穿孔による腹膜炎の診断で緊急手術を施行した.PPH 療法による内痔核手術後に直腸穿孔を合併することは稀であるが,手術手技が合併症の起因となる可能性が十分に考えられる.したがって未然に防止するために手技を工夫する必要があると思われた. |
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ISSN: | 0029-0424 1884-0779 |
DOI: | 10.4264/numa.71.343 |