関節リウマチにおけるエタネルセプト 25 mg/週の長期臨床効果,治療継続率,安全性の検討
関節リウマチ (RA) 治療は生物学的製剤の導入により,寛解が治療目標になったが,長期の臨床効果や安全性評価は現在進行中である.当院でエタネルセプト(ETN) 25 mg/週の用量で使用した RA 患者 105 例について解析した.Disease activity score (DAS) 28-CRP による疾患活動性は,開始時 5.17 ± 1.20 から評価時 3.13 ± 1.44 と有意に低下した.評価時における DAS28-CRP 寛解は34%の症例に達成され,2 年,5 年,7 年,10 年継続率は,それぞれ 71.2,53.7,43.9,37.7%であった.画像的評価による構造的...
Saved in:
| Published in | 日大医学雑誌 Vol. 77; no. 4; pp. 229 - 235 |
|---|---|
| Main Author | |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
日本大学医学会
01.08.2018
|
| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 0029-0424 1884-0779 |
| DOI | 10.4264/numa.77.4_229 |
Cover
| Summary: | 関節リウマチ (RA) 治療は生物学的製剤の導入により,寛解が治療目標になったが,長期の臨床効果や安全性評価は現在進行中である.当院でエタネルセプト(ETN) 25 mg/週の用量で使用した RA 患者 105 例について解析した.Disease activity score (DAS) 28-CRP による疾患活動性は,開始時 5.17 ± 1.20 から評価時 3.13 ± 1.44 と有意に低下した.評価時における DAS28-CRP 寛解は34%の症例に達成され,2 年,5 年,7 年,10 年継続率は,それぞれ 71.2,53.7,43.9,37.7%であった.画像的評価による構造的寛解は 27.5%の症例で維持できた.有害事象による中止は 9 例で,内訳は間質性肺炎 2 例,急性虫垂炎 1 例,非結核性抗酸菌症悪化 1 例,皮膚反応1 例,筋肉痛 1 例,悪心 1 例で使用中に乳癌の診断で中止が1例であった.ETN 25 mg/週での長期の臨床的改善,関節破壊抑制効果および安全性が明らかになった |
|---|---|
| ISSN: | 0029-0424 1884-0779 |
| DOI: | 10.4264/numa.77.4_229 |