管理的立場にある日本脳神経外科学会所属医師に対するダイバーシティ (多様性) に関する意識調査

管理的立場にある日本脳神経外科学会所属医師に働き方, 男性の育児休業, 女性医師に対する意識調査を行った. 対象は診療科長863人で13設問を調査し420人から回答を得た (回収率55.2%). 82%の診療科長は仕事を優先し55%はそのバランスに満足していた. 医師の働き方改革への関心は高いが59%が実施後に医療体制は維持できないと考えていた. 44%が男性の育児休業取得は増えると推定したが, 8.3%のみが育休手当の原資を正答できた. また64%が女性医師の増加は実働率の低下になると思っていた. 各施設の診療科長がダイバーシティと働き方改革の狭間で悩んでいることがうかがい知れる結果であった...

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Published in脳神経外科ジャーナル Vol. 32; no. 8; pp. 519 - 526
Main Authors 齊藤, 延人, 竹島, 秀雄, 榎本, 由貴子, 前原, 健寿, 黒田, 敏, 藤巻, 高光, 菱川, 朋人, 阿久津, 博義, 田村, 徳子, 周郷, 延雄, 山本, 哲哉, 堀内, 哲吉, 山本, 淳考, 加藤, 庸子, 上家, 和子, 藤井, 正純, 下川, 尚子, 井川, 房夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人日本脳神経外科コングレス 2023
Subjects
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ISSN0917-950X
2187-3100
DOI10.7887/jcns.32.519

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Summary:管理的立場にある日本脳神経外科学会所属医師に働き方, 男性の育児休業, 女性医師に対する意識調査を行った. 対象は診療科長863人で13設問を調査し420人から回答を得た (回収率55.2%). 82%の診療科長は仕事を優先し55%はそのバランスに満足していた. 医師の働き方改革への関心は高いが59%が実施後に医療体制は維持できないと考えていた. 44%が男性の育児休業取得は増えると推定したが, 8.3%のみが育休手当の原資を正答できた. また64%が女性医師の増加は実働率の低下になると思っていた. 各施設の診療科長がダイバーシティと働き方改革の狭間で悩んでいることがうかがい知れる結果であった.
ISSN:0917-950X
2187-3100
DOI:10.7887/jcns.32.519