Non-sinus type dural AVFとpial AVFが流出静脈を共有した1例

症例は82歳男性. 頭痛, 意識障害で救急搬送となり, 頭部CTで右後頭葉の脳出血と急性硬膜下血腫を認めた. 脳血管撮影で出血部に一致してpiral AVFとnon-sinus type dural AVFの併存を疑う所見を認めた. 直達手術で確認したところ, 両者が併存しており, 異なるシャントポイントから同一単独の脳皮質静脈に流出しており, 根治には位置関係を見極めて処置する必要があった. このような症例においては, 複数のシャントポイントを直視下に確認して確実に処置できる直達手術の優位性が高い....

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Published in脳神経外科ジャーナル Vol. 32; no. 2; pp. 112 - 117
Main Authors 石垣, 共基, 種村, 浩, 青木, 一晃, 多田, 智子, 鈴木, 有芽, 北野, 詳太郎, 宮, 史卓, 佐野, 貴則
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人日本脳神経外科コングレス 2023
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ISSN0917-950X
2187-3100
DOI10.7887/jcns.32.112

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Summary:症例は82歳男性. 頭痛, 意識障害で救急搬送となり, 頭部CTで右後頭葉の脳出血と急性硬膜下血腫を認めた. 脳血管撮影で出血部に一致してpiral AVFとnon-sinus type dural AVFの併存を疑う所見を認めた. 直達手術で確認したところ, 両者が併存しており, 異なるシャントポイントから同一単独の脳皮質静脈に流出しており, 根治には位置関係を見極めて処置する必要があった. このような症例においては, 複数のシャントポイントを直視下に確認して確実に処置できる直達手術の優位性が高い.
ISSN:0917-950X
2187-3100
DOI:10.7887/jcns.32.112