飼育類人猿の糞便による寄生虫保有状況の検査とコルチゾル値測定事例

飼育類人猿3種の糞便から鞭虫類Trichuris sp.,蟯虫類Enterobius sp.および糞線虫類Strongyloides sp.の虫卵,Eimeria属と属不明のオーシストが検出された。シロテテナガザルにおいて,Eimeria属オーシストが検出されたのは初記録となった。鞭虫類保有が確認されたボルネオオランウータン2個体および未確認の1個体,計3個体で保有と非保有,保有個体では駆虫前後で糞中コルチゾル値を比較検討したが,有意差は認められなかった。...

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Published in日本野生動物医学会誌 Vol. 23; no. 2; pp. 27 - 31
Main Authors 秋葉, 悠希, 渡辺, 洋子, 平田, 晴之, 岩田, 光一, 高江洲, 昇, 小出, 健太郎, 岩野, 英知, 浅川, 満彦, 石井, 和子, 山本, 達也, 吉田, 淳一, 石橋, 佑規, 翁長, 武紀, 竹田, 正裕, 横田, 博
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本野生動物医学会 29.06.2018
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ISSN1342-6133
2185-744X
DOI10.5686/jjzwm.23.27

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Summary:飼育類人猿3種の糞便から鞭虫類Trichuris sp.,蟯虫類Enterobius sp.および糞線虫類Strongyloides sp.の虫卵,Eimeria属と属不明のオーシストが検出された。シロテテナガザルにおいて,Eimeria属オーシストが検出されたのは初記録となった。鞭虫類保有が確認されたボルネオオランウータン2個体および未確認の1個体,計3個体で保有と非保有,保有個体では駆虫前後で糞中コルチゾル値を比較検討したが,有意差は認められなかった。
ISSN:1342-6133
2185-744X
DOI:10.5686/jjzwm.23.27