尿管ステント断裂後も長期に尿管内の尿流が維持された猫の1例

左腎萎縮、右尿管閉塞の猫に右尿管ステントを留置したところ、2年2ヵ月後に尿管ステントが断裂している画像が得られたが、血漿クレアチニンの上昇や腎盂の拡張はなく、右尿管の尿流は保たれていることが推測された。7年5ヵ月後には腎盂の拡張および血漿クレアチニンの上昇がみられたが、尿管ステントは尿管腔内で尿管壁と隙間のある状態を保って設置すれば、尿管ステントの周囲の尿流は比較的長期に保たれることが示唆された。...

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Published in日本獣医腎泌尿器学会誌 Vol. 13; no. 1; pp. 42 - 45
Main Authors 石野, 明美, 桑原, 康人, 桑原, 典枝
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本獣医腎泌尿器学会 2021
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ISSN1883-2652
2434-0146
DOI10.24678/javnu.13.1_42

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Summary:左腎萎縮、右尿管閉塞の猫に右尿管ステントを留置したところ、2年2ヵ月後に尿管ステントが断裂している画像が得られたが、血漿クレアチニンの上昇や腎盂の拡張はなく、右尿管の尿流は保たれていることが推測された。7年5ヵ月後には腎盂の拡張および血漿クレアチニンの上昇がみられたが、尿管ステントは尿管腔内で尿管壁と隙間のある状態を保って設置すれば、尿管ステントの周囲の尿流は比較的長期に保たれることが示唆された。
ISSN:1883-2652
2434-0146
DOI:10.24678/javnu.13.1_42