医療教育におけるコンピュータビジョン技術の利用状況に関する系統的レビュー

【目的】コンピュータビジョン技術が利用された医療教育に関連する研究の動向を概観し,今後の課題を明らかにすることを目的とした。【方法】コンピュータビジョン技術が利用された医療教育に関連する23編の論文を分析対象とした。【結果】対象論文は,技術の評価方法開発を目的,観察的研究,医学分野,手術場面,シミュレーション場面,特徴抽出・照合の画像処理を使用し,識別には機械学習や統計モデルを使用した論文が多かった。また,多くの論文において,コンピュータビジョン技術を利用して開発・検討した方法の有用性が示されていた。【結論】今後は,コンピュータビジョン技術による評価の妥当性の検証が必要である。また,医学分野に...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in理学療法 - 臨床・研究・教育 Vol. 28; no. 1; pp. 82 - 88
Main Authors 土屋, 守克, 坂上, 貴之, 眞邉, 一近, 髙橋, 誠一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 埼玉県理学療法士会 2021
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN1880-893X
1880-8948
DOI10.11350/ptcse.28.82

Cover

More Information
Summary:【目的】コンピュータビジョン技術が利用された医療教育に関連する研究の動向を概観し,今後の課題を明らかにすることを目的とした。【方法】コンピュータビジョン技術が利用された医療教育に関連する23編の論文を分析対象とした。【結果】対象論文は,技術の評価方法開発を目的,観察的研究,医学分野,手術場面,シミュレーション場面,特徴抽出・照合の画像処理を使用し,識別には機械学習や統計モデルを使用した論文が多かった。また,多くの論文において,コンピュータビジョン技術を利用して開発・検討した方法の有用性が示されていた。【結論】今後は,コンピュータビジョン技術による評価の妥当性の検証が必要である。また,医学分野にとどまらず,さまざまな分野における実験的研究,準実験的研究,縦断研究等の臨床場面での実施により,医療教育におけるコンピュータビジョン技術利用に関するエビデンスを積み重ねていく必要がある。
ISSN:1880-893X
1880-8948
DOI:10.11350/ptcse.28.82