集中治療病棟における安定した診療業務をサポートするためのClinical Management SystemとHospital Administration Systemの連携
ICU/NICUのような集中治療病棟では,患者の病態が刻々と変化するため,それに応じた細かい指示の変更が必要である.従来型の病院情報システムは,オーダリングシステムであり物品請求,医事請求に秀でているが,細やかな診療指示には不十分なシステムであった.また従来型の重症病棟用部門システムでは,検温表の作成が主体であり,オーダリングシステムとの連携がえてなかった. 医療行為を行うためには,医師による診療指示と看護師による指示受けのプロセスが必要であり,一方で円滑な診療業務を保証するためには,円滑な物品供給と費用の算定を行う請求オーダが必要である. 本システムでは,診療行為を管理するためのシステムをC...
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          | Published in | Japan Journal of Medical Informatics Vol. 24; no. 1; pp. 1 - 9 | 
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| Main Authors | , , , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            一般社団法人 日本医療情報学会
    
        2004
     Japan Association for Medical Informatics  | 
| Subjects | |
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| ISSN | 0289-8055 2188-8469  | 
| DOI | 10.14948/jami.24.1 | 
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| Summary: | ICU/NICUのような集中治療病棟では,患者の病態が刻々と変化するため,それに応じた細かい指示の変更が必要である.従来型の病院情報システムは,オーダリングシステムであり物品請求,医事請求に秀でているが,細やかな診療指示には不十分なシステムであった.また従来型の重症病棟用部門システムでは,検温表の作成が主体であり,オーダリングシステムとの連携がえてなかった. 医療行為を行うためには,医師による診療指示と看護師による指示受けのプロセスが必要であり,一方で円滑な診療業務を保証するためには,円滑な物品供給と費用の算定を行う請求オーダが必要である. 本システムでは,診療行為を管理するためのシステムをClinical Management Systemと定義し,指示,指示受け,実施,記録を管理,診療行為を後方支援するためのシステムをHospital Administrating Systemと定義,物品請求と医事会計請求を管理した.両システムは,CMSが指示に応じた診療行為の実施後に,実施記録から請求情報を作成しHASに送信,HASは請求情報を物品請求情報と医事会計請求情報に整理して,物品供給と診療報酬請求を行うように構築した. 本システムでは診療指示と請求オーダを別個に管理することにより,すべての診療指示の管理,ICU/NICUでの詳細な指示変更への対応,安定した物品供給と医事会計請求,が可能となるシステム構築を実現できた. | 
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| ISSN: | 0289-8055 2188-8469  | 
| DOI: | 10.14948/jami.24.1 |