ストーマサイトマーキングにおける2,3の提言

ストーマ造設患者の術後のquality of lifeを決定するものは,簡単にできるセルフケアと合併症のないストーマである。このためには術前に適切なストーマサイトマーキングを行って,管理しやすい部位にストーマを造設することが大切である。緊急手術でも必ずマーキングを行う。  ストーマサイトマーキングは至適なただ1点を求めるものではない。術前に十分な病態の把握を行い,ストーマサイトの移動許容範囲や口側での次善のストーマ造設部位をマーキングして手術に臨む。手術中もストーマ造設を念頭において腸管の切断を行い,緊張なく引き出した腸管で管理しやすい翻転型のストーマ造設に努力すべきである。...

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Published in日本ストーマリハビリテーション研究会誌 Vol. 4; no. 1; pp. 9 - 14
Main Authors 上西, 紀夫, 上村, 秀樹, 河原, 正樹, 酒井, 滋, 大原, 毅, 倉本, 秋, 伊原, 治
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会 1988
Japanese Society of Stoma and Continence Rehabilitation
Subjects
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ISSN0912-0408
2759-7458
DOI10.32158/jssrs.4.1_9

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Summary:ストーマ造設患者の術後のquality of lifeを決定するものは,簡単にできるセルフケアと合併症のないストーマである。このためには術前に適切なストーマサイトマーキングを行って,管理しやすい部位にストーマを造設することが大切である。緊急手術でも必ずマーキングを行う。  ストーマサイトマーキングは至適なただ1点を求めるものではない。術前に十分な病態の把握を行い,ストーマサイトの移動許容範囲や口側での次善のストーマ造設部位をマーキングして手術に臨む。手術中もストーマ造設を念頭において腸管の切断を行い,緊張なく引き出した腸管で管理しやすい翻転型のストーマ造設に努力すべきである。
ISSN:0912-0408
2759-7458
DOI:10.32158/jssrs.4.1_9