後天性中耳真珠腫に対する日本耳科学会・進展度分類案の実用性評価:国内多施設による446手術例の検討

はじめに: 日本耳科学会より提唱された真珠腫進展度分類2010の実用性を評価するのが本報告の目的である. 対象と方法: 2009年1月から2010年12月の2年間に, 表記6施設で初回手術を受けた後天性真珠腫446耳を対象にした. 真珠腫進展度分類2010に基づき, 各耳を弛緩部型, 緊張部型, 複合型に分け, 手術時所見から真珠腫の進展程度を決定した. すなわち, 鼓室をPTAM (Protympanum, Tympanum, Attic, Mastoidの頭文字)の4つのコンパートメントに分け, いくつの部位に進展しているか, 合併症や併存症があるかで3ステージに分類した....

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Published in日本耳鼻咽喉科学会会報 Vol. 121; no. 11; pp. 1434 - 1435
Main Authors 松田, 圭二, 山本, 裕, 比野平, 恭之, 東野, 哲也, 三代, 康雄, 奥野, 妙子, 小島, 博己, 阪上, 雅史
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会 20.11.2018
日本耳鼻咽喉科学会
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ISSN0030-6622
1883-0854
DOI10.3950/jibiinkoka.121.1434

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Summary:はじめに: 日本耳科学会より提唱された真珠腫進展度分類2010の実用性を評価するのが本報告の目的である. 対象と方法: 2009年1月から2010年12月の2年間に, 表記6施設で初回手術を受けた後天性真珠腫446耳を対象にした. 真珠腫進展度分類2010に基づき, 各耳を弛緩部型, 緊張部型, 複合型に分け, 手術時所見から真珠腫の進展程度を決定した. すなわち, 鼓室をPTAM (Protympanum, Tympanum, Attic, Mastoidの頭文字)の4つのコンパートメントに分け, いくつの部位に進展しているか, 合併症や併存症があるかで3ステージに分類した.
ISSN:0030-6622
1883-0854
DOI:10.3950/jibiinkoka.121.1434