訪問看護師における職種間連携のしやすさに関連する職場環境要因の明確化

訪問看護師と他職種との連携を促進するための職場環境を明らかにすることを目的とした。千葉県の訪問看護師を調査対象とし無記名自記式質問紙調査を行った。他職種との連携状況は,日本語版Relational Coordination Scale(以下,J-RCS)を用いて測定した。直近の過去三ヶ月間に受け持ち利用者をケアする上で関わった主治医,居宅介護支援専門員,訪問介護職,訪問リハビリ,通所デイサービス・デイケア,訪問入浴,ショートステイの専門職スタッフの計7職種について,関わった職種数を分母,J-RCS得点の総和を分子としたJ-RCSスコアを求めた。分析は,14事業所74名のデータをJ-RCSスコア...

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Published in日本保健医療福祉連携教育学会学術誌・保健医療福祉連携 Vol. 9; no. 2; pp. 157 - 165
Main Authors 永田, 智子, 阪井, 万裕, 成瀬, 昂
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本保健医療福祉連携教育学会 2016
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ISSN1883-6380
2434-4842
DOI10.32217/jaipe.9.2_157

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Summary:訪問看護師と他職種との連携を促進するための職場環境を明らかにすることを目的とした。千葉県の訪問看護師を調査対象とし無記名自記式質問紙調査を行った。他職種との連携状況は,日本語版Relational Coordination Scale(以下,J-RCS)を用いて測定した。直近の過去三ヶ月間に受け持ち利用者をケアする上で関わった主治医,居宅介護支援専門員,訪問介護職,訪問リハビリ,通所デイサービス・デイケア,訪問入浴,ショートステイの専門職スタッフの計7職種について,関わった職種数を分母,J-RCS得点の総和を分子としたJ-RCSスコアを求めた。分析は,14事業所74名のデータをJ-RCSスコアが従属変数,職場環境要因が独立変数,訪問看護師・事業所特性を調整変数とし,事業所毎の傾向性を考慮したランダム切片マルチレベル分析を行った。分析の結果,利用者に関わる訪問看護師数・訪問曜日・回数を決めている事業所の訪問看護師ほど他職種との連携のしやすさを感じていた。
ISSN:1883-6380
2434-4842
DOI:10.32217/jaipe.9.2_157